西川高弘 SNS広告 no4

WEB広告を展開していこうと思った時にSNS広告とリスティング広告どちらが良いか、迷うことはありませんか?
WEB担当者の方であれば誰しもが直面する問題かと思います。

今回はSNS広告とリスティング広告の大枠での違いと、媒体選定のコツについて書いていきたいと思います。

基本的なところですが、「何を売るか」・「誰に売るか」を整理していきましょう。
そして、SNS広告とリスティング広告のメリットを抑えましょう。

 

例えば、あなたは会計ソフトを売りたいとします。
SNS広告とリスティング広告、どちらでも広告出稿すると仮定して進めていきます。

会計ソフトですので、一般ユーザーは対象外となります。
売る対象は主に「企業または個人事業主の経理担当」となるでしょう。

SNS広告の場合
ターゲティング:個人事業主・役職をもっているユーザー・会計ソフトに興味を持っているユーザーへのターゲティング

リスティング広告の場合
ターゲティング:「会計ソフト」・「確定申告 ソフト」・「(競合会計ソフト名)」などのワードを検索しているユーザーへのターゲティング

これを比較した時に、後者のリスティング広告の方が効果が見込めることは想像がつきやすいと思います。

個人事業主・役職をもっているユーザー
→必ずしも会計ソフトを欲しているかは不明です。

会計ソフトに興味を持っているユーザー(過去の閲覧履歴などで位置づけられます)
→過去に会計ソフトを欲していたかもしれませんが、会計ソフトは1人が何個も買うものではありませんし、もしかしたらもう他の会計ソフトを導入しているかもしれません。

 

その反面、リスティング広告では確実に『今』会計ソフトを欲しているユーザーです。
そのため、ユーザーを購入へと誘導しやすいです。

 

では、アクセサリーの場合はどうでしょうか。
アクセサリーといっても幅広いので、女子中高生向けのプチプラアクセサリーを取り扱っているとします。

SNS広告の場合
ターゲティング:10代女性で、アクセサリーやファッションへ興味を持つユーザーや、商品の雰囲気に近い特定の雑誌(=ファッションに興味があると考えられる)に興味があるユーザーへのターゲティング

リスティング広告の場合
ターゲティング:「アクセサリー かわいい」・「安い ネックレス」などのワードを検索しているユーザーへのターゲティング

先程の例で考えると、確かにリスティングでも『今』商品を欲しているユーザーですので、購入確度自体は高いかもしれません。
しかし、アクセサリーやファッション雑貨などの身に付ける商品はユーザーの趣味嗜好に大きく左右されます。
「かわいい」の定義は人それぞれですので、対象外ユーザーへも広告配信されてしまいます。
そして、アクセサリーという商品自体が1人あたり複数持つ可能性があり、消耗品でもあるため、『今』欲しいかどうかはそこまで重要ではありません。

また、近年のSNSの普及も相まって、ユーザーの多くはトレンドをインスタグラムなどのSNSから情報収集する傾向があります。
このことからも、この場合、SNS広告が適していると考えられます。

 

それぞれのメリットとして
SNS広告はユーザーの趣味や好みに沿ったターゲティングができること、
リスティング広告は『今』商品を求めているユーザーにターゲティングできることが挙げられます。

明確にキーワードに変換できるもの、且つキーワードが一般的であればリスティング広告を導入しましょう。
それ以外はSNSで展開、というロジックを組むと広告運用がしやすくなります。

商品や広告の目的に合わせて媒体を使い分けることが広告最適化の第一歩です。