西川高弘 純広告 no2

「純広告といえば?」と聞かれたらYahoo!ブランドパネル広告を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
今回は日本国内の純広告で最もポピュラーなYahoo!ブランドパネル広告について説明していきます。
 
 
Yahoo!ブランドパネル広告とは
Yahoo!JAPANトップページに掲載される表示課金型のバナー広告となります。
Yahoo!JAPANは日本で最もインプレッションのあるサイトですから、ここに広告表示できるだけで商品の認知度・信頼性はぐっと上がります。
単なるバナーの表示だけではなく画面全体をカスタマイズできる仕様も導入されており、多様な配信方式があります。
 
 
・気になる最低出稿金額
Yahoo!ブランドパネル広告の最低出稿金額は850万円です。
決して安いとはいいがたい金額ですので、誰でも広告が出せるというわけではありません。
大手企業向きの広告メニューとされています。
 
 
・掲載期間について
掲載期間は基本的に1週間ですので短期集中型の広告と言えます。
実際に配信する場合は、月曜に掲載が開始し、日曜日に終了します。
 
 
・実際にどのくらいのクリックが見込めるのか?
インプレッション課金となり、実際に850万円支払った場合は850万回の広告表示が保証されます。
1回の広告表示に1円を支払っているということになります。
ここで重要になってくるのがクリック率ですが、クリック率は高くても1%程度です。
 
クリック率1%の場合→クリック数は85,000回ですのでクリック単価は100円となります。
バナー広告のクリック単価で100円ということになりますので、ディスプレイネットワークと比較すると倍近いクリック単価となってしまいます。
 
また、Yahoo!ブランドパネル広告の平均クリック率は0.25%と言われております。
クリック単価に換算すると400円となりますので、サイト流入の費用対効果は良いとは言えません。
 
 
Yahoo!ブランドパネル広告はサイト流入や直近の売上増加施策には不向きであるということが分かります。
ブランドイメージ向上のため、中長期的に施策を行っていくことや、キャンペーンの打ち出し時などに他のリスティング広告やバナー広告、SNS広告などと併用して活用すると良いでしょう。
 
Yahoo!ブランドパネル広告は最低出稿金額や掲載期間の制約に加え、ターゲティングの柔軟性に欠ける点など、なかなかハードルの高い広告ですが、常に需要のある広告メニューでもあります。
需要があるということは、単なるクリック数だけではない、金額に見合ったそれなりのブランディング効果が生まれている証拠だと思います。
 
ブランディング効果は目に見えにくい指標となりますので、なかなか評価が難しい部分でもあります。
しかし、広告予算に余裕がある企業様は導入することでこれまでリーチできなかったユーザーへも認知が拡がりますので、売上アップに繋がるかもしれません。