今回は広告のクリック率を改善する上で大切な広告表示オプションについて説明していきます。
まず、なぜクリック単価制であるリスティング広告においてクリック単価の改善が必要なのかというと、
「クリック率の改善が品質スコアの改善に繋がる」からです。
品質スコアが改善するとクリック単価が下がりやすくなると言われており、広告全体のパフォーマンス改善が見込めます。
広告表示オプションを設定すると、通常の広告文より表示できるテキスト量・情報量が増えます。
目に見える広告枠の幅も大きくなりますので、ユーザーの目にもとまりやすく、クリック率が上昇する傾向にあるのです。
もちろん、広告表示オプションをつけなくても広告の配信は可能です。
しかし無料で設定することができて、しかもクリック率を改善できるの可能性があるので、絶対に設定することをおすすめします。
以下、広告表示オプションの種類について紹介していきます。
Yahoo!
①クイックリンクオプション
②電話番号オプション
③テキスト補足オプション
Google
①サイトリンク表示オプション
②電話番号表示オプション
③コールアウト表示オプション
④住所表示オプション
⑤構造化スニペット表示オプション
⑥メッセージ表示オプション
⑦価格表示オプション
⑧アプリリンク表示オプション
⑨レビュー表示オプション
名前や規定文字数などは若干異なりますが
①~③はYahoo!・Google共通の広告表示オプションです。
①クイックリンクオプション/サイトリンク表示オプション
遷移先サイト以外の子ページへのリンクを付けることができます。
(例:よくあるご質問、お客様の声、ご使用方法、○○○とは)
②電話番号オプション/電話番号表示オプション
電話番号を表示させ、サイトに入らずとも電話発信をさせることができます。
③テキスト補足オプション/コールアウト表示オプション
文字数制限の兼ね合いなどで通常の広告文に入りきらない、伝えたい要素を表示させることができます。
④住所表示オプション
ビジネス所在地の住所を広告文内に表示することができます。
これは、Googleマイビジネスの登録が必須条件で、マイビジネスとアドワーズを連携させることで利用が可能です。
⑤構造化スニペット表示オプション
例えば「コース」や「サービス」など、箇条書きの形で情報を表示させることができます。
⑥メッセージ表示オプション
SMSからの問い合わせに誘導させるテキストを表示させることができます。
ユーザーがSMSを起動した際に、自動でテキストが入力されるよう、設定も可能です。
(例:お見積もりをお願いしたいので返信をお願いします。など)
⑦価格表示オプション
例えば複数商品を扱っている場合、商品ごとの値段をセクターを分けて表示することができます。
「商品名」・「値段」・「補足」・「URL」を設定することができます。
⑧アプリリンク表示オプション
「アプリをダウンロード」などの言葉を添えてandroid/iOSのアプリインストールへ誘導させることができます。
⑨レビュー表示オプション
信頼できる第三者サイトから引用したレビューを表示させることができます。
個人のコメントや推薦文を表示させることはできませんので、信憑性の高いレビューの表示が可能です。
以上が現在利用できる広告表示オプションです。
さすがGoogle、使用できる機能が多いです。
ただし、①~⑨全て設定してもすべてが一度に出ることはありません。
掲載順位や競合の出稿状況にもよりますが、一度に出るオプションは3~4つくらいが上限です。
ちなみに③のコールアウト表示オプションは数年前にGoogleから先にリリースされました。それから1年経つか経たないうちにYahoo!でもテキスト補足オプションが正式リリースされました。
この傾向を見ると、もしかすると今後Yahoo!でも④~⑨のような広告表示オプションが増えてくるかもしれませんね。
こういった仕様変更はリスティング広告では頻繁に起こりますので、常に最新情報をキャッチできるアンテナを張り巡らしておくことが大切です。